ブックケース・三方背スリーブ(印刷紙器)

ブックケース定番型1

アルバムや社史・記念誌などの書籍、DVD、CDなどを入れるブックケース、三方背ケースです。

長期間の保管を想定する場合は保護のために、付加価値を高めたい商品には箔押しや表面加工で高級感のあるブックケースをぜひご検討ください。

ブックケースには貼り方が異なる3種類(本ページで紹介している天地貼り・ステッチャー止め・小口折り)、構造のことなるブックケース貼箱があります。

目次

天地貼りブックケース

ケースの天面と底面が接着された天地貼りブックケース・三方背ケースです

筒状のスリーブとは異なり開口部は1か所です。

抜型無しで製作可能なため小ロットから大ロットまで対応でき、使用できる紙厚・紙種も豊富で汎用性の高い形式です。

コスト面で優れた形式ですが、表面加工や箔押しで高級感も演出できるので多くの用途(書籍、アルバム、社史・記念誌・周年史、イヤーブック、年鑑など)にお使い頂けます。

抜型ありと無しの違い

ブックケース定番型1
ブックケース定番型2

展開は下図のような形状で材質は板紙(コートボール、カード紙など)を使用します。

天地貼りブックケース・三方背の図面

通常はのりしろを接着する貼り加工ですが針金を使ったステッチャー留めも製作できます。

昔ながらのレトロなデザイン、雰囲気を演出するには非常に良い加工方法です。

ステッチャー止めの場合は針金が内側へ貫通するため、本の形状やサイズ感によっては本に針金が当たってしまう可能性があり、事前に確認が必要です。

天地貼りブックケース・三方背は本を入れる間口が紙の切り口、断面になっています。(下画像)

ブックケース定番型3

印刷、表面加工が施されていれば十分綺麗なブックケースに仕上がるのですが、さらに高級感を演出したい場合は間口部分を15mm程内側へ折り込む小口折りブックケースがおすすめです。

小口折りブックケース

小口折りは天地貼りブックケースの開口部を内側へ折り込んだケースです。

厚紙の断面が見えなくなり、開口部が2重の紙厚になるので剛性が増して高級感がアップします。

小口折りブックケース1
小口折りブックケース2
小口折りブックケース3

下の画像のように間口の4辺を15mmくらい内側へ折り込んで接着しています。

小口折りブックケース3

展開図は下の画像の形状です。

小口折りブックケースの展開図

天地貼りブックケースとの差は内側への折り込みだけですが、紙の端・切断面が見えなくなり、折り込み部の紙厚が2倍になることで高級感のある綺麗な仕上がりになります。

折り込み部は内側へ180度完全に折るので印刷が濃色の場合、折り目の表面にひび割れが目立つ場合があります。

スジ割れ防止には厚すぎない紙を選ぶこと、PP、PET、マットPP貼りでラミネートすることが効果的です。

構造上、薄型は製作できず背の最薄は15mm位です。また、厚すぎる紙も使用できません。

薄型ブックケース

天地貼りと似ていますが、接着している糊しろの位置が異なる薄型ブックケースです。

薄型ブックケース・三方背
薄型ブックケース1

背厚(束幅)が10mmを下回ると天地貼りで製作できないため、10mm以下の背幅の時はこの仕様で製作します。

薄型の場合は小口折りブックケースにはできないので、間口(開口部)は通常の天地貼りブックケースと同じような仕上がり(下画像)になります。

薄型ブックケース3

展開図は下図の形状です。

薄型ブックケースの図面

抜型必須のため、50部、100部以下の小ロットでは少々割高になってしまいます。

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