貼箱製作に必要な貼り木型、抜型について

貼箱の抜型

以前の紙箱製作に必要な抜型、木型についてに続き、今回は貼箱に必要な貼り木型、抜型について解説いたします。

目次

貼箱の抜型、貼り木型を製作する場合

貼箱は最少ロットから300個、500個位までは型を一切使わずに指定サイズ、指定紙でオリジナルのパッケージを製造することができます。(変形、特殊形状を除きます)

これは抜型が必ず必要な紙箱(印刷紙器、段ボール組立箱など)と大きく異なる点で貼箱のセールスポイントの一つです。

100個の貼箱を型無しで製造する総額は印刷紙器の抜型代よりも安いケースが多々あります。

このような特徴を持つ貼箱ですが抜型と貼り木型を製作して製造する場合があります。

まず、数量が500個を超える場合は貼り木型の製作をおすすめしています。型ありの方が単価が安いので再オーダーを見込んでいる場合は最初に作った方がランニングコスト面で有利になります。

木型

ラッパー木型4隅止め木型

抜型

1000個を超える場合は芯ボールの抜型もあわせて製作します。抜型は木製の板に金属の刃を埋め込んだもので紙に押し付けて展開の状態にくり抜きます。

貼箱の抜型

貼り紙は小ロットの場合、断裁して角を専用の機械でカットして使いますが各工程で僅かなズレが生じて仕上がりに影響が出る場合があります。(側面が繋がる連続絵柄やフタサイズピッタリの飾り枠など)

このような場合は印刷紙を型抜きすることでズレ幅を最小限に抑えることができるので貼り紙の抜型も製作します。

参考ページ 貼箱 抜型有、無しの差

また、仕上がりを重視する場合は数量、仕様を問わず抜型、木型をフルセットで製作します。以下は数量、仕様と型の組合せ例です。

  • 500個以上 無地か箔押しロゴ・・・貼り木型のみ製作
  • 1000個以上 無地か箔押しロゴ・・・芯ボール抜型+貼り木型
  • 1000個以上 印刷仕様もしくは仕上がり重視・・・芯ボール抜型+貼り紙抜型+貼り木型

スポット品の場合は500個でも貼り木型無しなど総額がお安くなるよう調整いたします。

貼箱に使用する貼り木型

貼箱の量産時に欠かせない貼り木型は以下のような4隅止め木型と3型1セットのラッパー木型で構成されています。

型は箱の内寸に合わせて製作するので4隅止め木型、ラッパー木型ともに身箱(底)用、フタ用に2セット必要になります。

4隅止め木型
4隅止め木型

芯ボールの角をテープ止めする際に使う内寸に合わせた木型です。

ラッパー木型
ラッパー木型

上型、中型、下型の3型で1セットになっています。芯ボールと貼り紙の貼り加工に使う木型です。

印刷仕様で再版見込みの場合や数量が多い場合は貼り紙抜型を含めたフルセットで型製作をお勧めいたします。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次