紙箱の寸法による価格差

紙箱は同じ形式で材質、印刷内容も同じ場合、通常は大きい箱の方が単価が高くなります。それはサイズが大きい分、紙を使うからですが、これに当てはまらないケースもあるので解説いたします。

目次

1、紙箱寸法の大小に比例する場合

サイズが大きいと単価が高くなり、小さいと安くなる場合です。

下の画像の様に所定の紙から2個の箱が作れる場合と4個作れる場合とでは使用する紙の枚数が倍の差になるので1枚の紙から4個作れる小さい箱の方が材料代が半額で済むので単価は安くなります。

箱が2個

箱が4個

この場合、同じ紙で印刷内容も同じ、数量も同じ場合は材料代の分だけ小さい箱の方が安くなります。箱サイズと用紙サイズ、紙目の向きなどを考慮して最適な条件で製作します。

2、紙を使う枚数が変わらない場合

一見、結構大きさの違う箱でも使う紙の枚数が変わらなければ材料代は変わりません。

下の画像のように1枚の紙から2個箱が作れる箱と少し小さいのですが3個目は収まらない場合です。

箱が2個

箱が2個半

このようなケースでは条件が同じ場合、大きさは異なるのに単価は同じになります。

3、大きすぎ、小さすぎて加工が難しい場合

1、と2、は紙箱の材料代の差でしたが3は寸法による加工難易度の違いが単価に及ぼす影響です。

印刷紙器、貼箱いずれも機械スペック上の最少寸法、最大寸法が決まっています。

印刷紙器の場合、展開寸法が大きいと加工に手間と時間がかかるのでコスト高になります。小さすぎる場合も貼り加工が難しく単価は高くなってしまいます。

貼箱の場合も同様で機械で貼れない大きい箱や極小の箱は手貼りで製作するため機械貼りの場合と比べ加工代が大幅に高くなります。

見た目はそれほど変わらない寸法の箱でも機械の対応寸法に収まる場合と収まらない場合で大きな価格差となる場合があります。

手作業が加われば材料代の差をひっくり返す大きな価格差になるので大きい箱が小さい箱より安い、箱サイズを小さくしたのに単価は高くなった、といったケースも起こります。

実際のお見積りでは今回解説した材料代の他、数量、材質、印刷内容など様々な条件を考慮して仕様、価格をご提案しています。

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